算命学は生年月日から占いますが、星座占いのように何月何日から何月何日が何座という単純なデータからではなく、何年何月何日と言う具体的な情報が無いと占う事が出来ず、例え1日違いでも大きく変わってしまいます。逆にだからこそ慣れている算命学の占い師なら、その人の特徴から生年月日を割り出せるくらいの精度を持っています。そこで今回は算命学の命式を無料で調べる手順をご紹介します。
算命学の命式とは
※画像
では、そもそも命式とはなんでしょうか。命式は生年月日の情報から算命学の占いをするための情報に変換されたものです。一見、馴染みのない文字に見えますが、例えば「甲乙丙丁…」は契約書の中に出てくる文字です。また、今は書く事が少なくなりましたが、年賀状に「子丑寅卯…」の文字が出てきます。そして「甲子」の年に出来たので「甲子園球場」となり、実はひと昔前まで普通に使われていた言葉でした。
しかし、これだけの情報で占うには、十年以上専門の学校で学ぶ技術が必要で、それを見やすくするために環境による性質の特徴や勢いを予め表記し、楽に占えるようにした図もセットで作成しました。しかし、この図も非常に難解で、この図を作成する講座の後には約20人くらいいたクラスも片手で済む人数しか残らないくらいの厳しいものでした。
この手順を丁寧にメモをし、それを見ながら命式を作成しようとすれば、軽く一時間はかかった代物で、その内容が正しかったのかも不安になりました。そのため、プロの占い師はこの手順を省くため、辞書のような一覧表(現在の価格16500円手数料別)か、大きな電子辞書のような専用の機械(その時の価格で30万円程度と聞いています。)を使っていました。
しかし、時は過ぎインターネットが普及すると、インターネットを使えば無料で命式を出す事ができるようになりました。色々なサイトが存在しますが、高尾算命学は先ほどの辞書のような一覧表「干支暦便利帳」を出しているだけあって、この16500円ほどのボリュームはありませんが、初級レベルの占いならすぐ使えるのが特徴です。
高尾算命学のホームページから命式を調べる
※画像
高尾算命学のホームページはhttp://sanmei-gaku.com/index.htmlで命式を出すには「星の出し方と見方」をクリックしてください。すると生年月日を入れる窓があります。西暦の他に令和、平成、昭和、大正、明治も選べるようになっているので、わざわざ令和3年は2021年と読み替える必要もないです。それぞれの窓に生年月日を入れて「計算する」のボタンをクリックすれば別の窓に命式が現れます。
では、今回は1952年7月15日 生まれの方の生年月日の命式を出してみます。窓が別の和暦の文字が出ていたなら、西暦を選びなおします。そして年のところに1952、月のところに7、日のところに15と入れ、「計算する」をクリックします。そこで出てきたのが次の表です。
西暦1952年7月15日
壬 | 丁 | 壬 | 貫索 | 天庫 | ||
戌 | 未 | 辰 | 玉堂 | 司祿 | 調舒 | |
辛 | 丁 | 乙 | 天南 | 司祿 | 天印 | |
子丑天中殺 |
左側に9つの文字と右側に2文字がセットになった字が8組あります。一番上の段の一番左が一番の要となるところで、その方自身の性質を表します。この方の場合は「壬」の文字が入っています。その右側には「丁」の文字があり、その右側にも「壬」の文字があります。この右側にある「丁」と「壬」の文字は、その人の置かれている環境(宿命)を示します。
さて、この「壬」という文字は何を意味するかと言うと、この「壬」と文字は「みずのえ」と読みます。ひらがなだけですと、わかりにくいですが小学生が使う漢字にあてはめると「水のえ」となります。ここの「え」とは「兄」(陽)を示します。つまり「水の兄」、勢いのある水となります。具体的に一言で言えば「海」となり、スケールの大きい、活発によく動く方となります。
そして右側にある「丁」は「ひのと」と読みます。つまり「火のと」となり、「と」とは「弟」(陰)を示します。ですから、「火の弟」となり輝く太陽ではなく、灯となります。さらにその右にも「壬」がありますから、正に「灯台」です。これらを合わせると「灯台のある海」のような方となります。つまり、この方は海のようにじっとすることができず、いつも広く外を伺っているタイプとなります。
当サイトで実際に活用したことがある、おすすめの占いを下記でまとめております。
ぜひ一度ご覧ください。
命式から性格の特徴を占う
※画像
このように性格の特徴は一番上の段にある一番左側の文字で占います。「壬」と「丁」文字を含めて全部で10通りあります。その文字とは「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」です。
つまり「甲」は「きのえ」、「乙」は「きのと」と読みます。「甲」は兄、「乙」は弟となり、どちらも「木」という質を持っています。ですので「甲」は樹木となり、「乙」は、お花です。ですから「甲」の人は真っ直ぐ真面目で折れやすく、「乙」は穏やかな見た目ながらも雑草のような強かな面を持っています。
そして「丙」は「ひのえ」、「丁」は「ひのと」と読みます。「丙」は兄の火ですから、太陽で、「丁」は弟の火ですから灯です。「丙」はお日様ですから分け隔てなく愛情を注ぐタイプで「丁」は灯台のように特別な人への想いが強くなります。
さらに「戊」は「つちのえ」、「己」は「つちのと」と読みます。「戊」は兄の土ですから山で「己」は弟の土ですから畑や大地です。「戊」は山ですから動かないけれど見た目以上に志が高く、「己」は大地ですから庶民的で清濁どちらでも受け留められる性質です。
また、「庚」は「かのえ」、「辛」は「かのと」と読みます。「庚」は兄の金ですから斧で、「辛」は弟の金ですから宝石です。「庚」は斧のようにサバサバしていて、「辛」は宝石のように見た目もきれいで品が良いタイプです。
最後に先ほどの人と被りますが「壬」は「みずのえ」、「癸」は「みずのと」と読みます。そして「壬」は兄の水ですから海で、「癸」は弟の水ですから雲です。「壬」は海のように大きなスケールですが、「癸」は雲のように何を考えているか分かりにくい性質です。
命式から宿命と未来の見方
算命学では、生年月日から命式を出しますから、占う度に命式が変わりません。この変わらない部分を占いの世界では宿命と呼び、また選んだ道によって変わる部分を運命と呼びます。つまり先ほどの1952年7月15日 生まれの方は自分の隣に灯台がありますが、この灯台があるからこそ道案内ができる状態となります。
しかし、勢いが強すぎて灯台を壊してしまえば、その方自身の道案内も居なくなります。ですから、灯台が上手く機能している状態ならば、この方は発展しますし、逆に自分が暴走すれば、灯台を壊してしまい、未来は暗闇の中となり厳しい環境に置かれてしまうのです。
当サイトで実際に活用したことがある、おすすめの占いを下記でまとめております。 ぜひ一度ご覧ください。まとめ
右側に二文字でセットになっている方は左側の情報をもとに出来ています。ですので、最初はこの全部を見ようとはせず、左側にある一番上の段の三つの文字に注目すれば、自分自身の性質と環境が見えてきます。環境に背中を押され、自分の性質が輝くならば周囲の評価も良くなり、好調な人生を歩む事ができます。しかし、自分中心的な考え方が強くなり過ぎれば、今回の灯台役の人が離れてしまい、さらに暴走し自分の未来を壊してしまいます。
【算命学鑑定のおはなし】
全ての星を使い尽くし
燃やし続けて生きたなら
あなたもわたしも
きっと
生まれてきた命式を超えて生きるわたしたち人は何でも超えられる
とてつもなく規格外な
そんな存在だと
わたしは思っています pic.twitter.com/mprvzyyuHd— あお@星と暦を生きる (@hoshitokoyomi) January 5, 2020